年末年始で体が重くなり「今年こそは運動を習慣にしたい」と誓った方へ――。そんな2026年の「走り初め(歩き初め)」にぴったりなのがルンピニー公園とベンチャキティ森林公園をつなぐ「グリーン・ブリッジ(The Green Bridge)」だ。実はこのコース、現在大規模なリノベーションの真っ最中。新しく塗られた走路と、まだ工事中のエリアが混在する今の姿はまさに変化の過程にあり、「今年こそ自分を変えたい!」と願う人々にうってつけの舞台と言えよう。写真で確認できるように、改装後は歩行用レーンと走行用レーンが塗り分けられ、時にこの2つのレーンが立体的に交差するトリッキーな構造を取り、歩行者と自転車がより安全に共存できる夢の遊歩道となる。さらに2つのレーンの間には所々に植栽(緑化)スペースが設けられ、今よりも多くの緑の中を走り抜けられるコースになるのだそうな。美しく生まれ変わろうとしているこの橋の上を走れば、なんだか新しい自分になれそうな気さえしてくる。そんな淡い期待を胸に、カメラを持ってゆるりとジョギングしてきた。走行用レーンと歩行用レーンが塗り分けられ、その間に植栽用の空間を設置。完成すれば本物の緑の間を走り抜ける正真正銘の「グリーン・ブリッジ」となる目指すはバンコクのハイライン。グリーン・ブリッジとは?バンコク都心にある2つの巨大な緑地、ルンピニー公園とベンチャキティ森林公園。この2つの肺を空中でつなぐ全長1.6km(階段下に続く地上道を含む)の歩行者・自転車専用遊歩道は現地の人々から「グリーン・ブリッジ(The Green Bridge)」、タイ語で「サパーンキアオ(สะพานเขียว)」などと呼ばれて親しまれている。かつては知る人ぞ知るコンクリートでできた薄暗い抜け道だったが、過去の改修工事で自転車が走りやすい路面を備え、夜道も街灯によって明るく照らされる遊歩道となった。さらに2025年末から始まった大規模リノベーション工事では路上に植栽スペースを設けて緑を増やし、街灯や防犯カメラなどを増設する予定で防犯への配慮も怠りない。聞くところによると、完成の暁にはニューヨークのハイラインのようなスポットになると言われている。実は2025年に劇場公開された日タイ共同製作映画『(LOVE SONG)』(主演:森崎ウィン、向井康二)では印象的なシーンの撮影場所となっており、同作ファンの間で聖地巡礼スポットとしてよく知られる場所ともなっている。今注目すべきは塗り直されたばかりの鮮やかな路面と眼下に広がる運河沿いの古き良きコミュニティ、そして遠方にそびえる大型商業施設「ワン・バンコク(One Bangkok)」とのコントラストだろう。新旧バンコクの象徴的な光景を一望できるグリーン・ブリッジは、この街の生きた光景を見せてくれる。今回は完成を待たずに歩きたくなるこの天空回廊の現在の様子と、歴史的な魅力についてご案内したい。グリーン・ブリッジのルンピニー公園側スタート地点。映画の聖地巡礼で多くの日本人が訪れる場所ともなっている別名「グリーン・マイル」。見どころたっぷりの1.6Kmルンピニー公園とベンチャキティ森林公園の間を信号なしで通り抜けられるグリーン・ブリッジは全長約1.6Km。片道約1マイルの長さとなることから「グリーン・マイル(The Green Mile)」とも呼ばれている。これはまさに日々のランニングにうってつけの距離であり、もう少し走りたい人ならば遊歩道の両端にある2つの公園で調整をすることも可能だ。橋の上から望む景色に着目すれば、遠くに林立する高層ビル群と、近くに広がるトタン屋根の古き良き下町風景のコントラストがまずおもしろい。そして、ベンチャキティ森林公園側の階段を降りた付近には雨季の洪水を防ぐための巨大ポンプを備えた運河などもある。これはルンピニー公園やスクンビットエリアの水を、チャオプラヤー川方面へ排水するための重要な水路。こんなところにバンコクの街を支える治水メカニズムの一端まで垣間見ることができるのだ。遠くにそびえる高層ビル群と、手前にある古き良き下町風景とのコントラストベンチャキティ森林公園の傍の階段を降りれば、生活感のある運河が眼前に現れる雨季の洪水を防ぐための巨大な排水ポンプジャワ人コミュニティと「インドネシア・モスク」グリーン・ブリッジの南側にはポロと呼ばれるジャワ人コミュニティが広がっているが、これはすぐ近くにある「ロイヤル・バンコク・スポーツクラブ(RBSC)」(通称:ポロ・クラブ)に由来する名だ。ポロ・クラブや近隣施設で働くために、インドネシア人(ジャワ系)がこの地に移住しコミュニティを形成した。それが現在に至る。そして、ここに住むジャワ人のアイデンティティを象徴するのが「マスジッド・インドネシア(Masjid Indonesia)」。このモスクは1949年に設立されて以来、当地に住むムスリム・コミュニティの信仰と交流の中心地となっている。このモスクが設立された当時はこの近くにインドネシア大使館があり、大使館職員やその家族もすべてこの地区に住んでいたのだと言う。手前に広がるトタン屋根の密集したポロ地区コミュニティと、それを静かに見下ろす緑色のドーム。このモスクがマスジッド・インドネシアだ。さらにその奥にはワン・バンコクの高層ビルが見える。信仰と生活、そして急速な都市開発がすべて収まったバンコクの縮図のような光景スロープや階段を配した起伏あるランニングコースそんな歴史的な街並みを見下ろして走るスカイウォークだが、今回のリノベーションではさらにデザインが洗練されたものとなる。以前にも増してスロープや階段が立体的に交差する構造となり、スロープ下には日陰が生まれるようなスペースもできていた。何よりサイクリングロードとして利用する人にしてみれば、以前のように階段前で一旦自転車を降りる必要がなくなり、スロープで一直線にコースを駆け上がる爽快感がたまらない。スロープを上る自転車コースと平坦な散歩コースが共存するデザインスロープの下に日陰の遊歩道が生まれている歩行者は階段を上り、自転車はスロープを上るという選択が可能にワン・バンコク(One Bangkok)を含むエリア一帯を、バンコクの新しいダウンタウンにバンコク都は現在、BTSやMRTの駅から公園へのアクセス改善(Walkable City)を進めている。グリーンブリッジの場合、ルンピニー公園からベンチャキティ森林公園まで信号なしで快適に緑の中をジョギング・散歩・サイクリングできるのが一番のセールスポイントだが、都市鉄道駅からのアクセスも悪くはない。BTSならプルンチット駅からバンコク・リニアパーク(Bangkok Linear Park)沿いに南下するルートが便利だし、MRTならルンピニー公園駅からワイヤレス通り沿いを歩けない距離でもない。ちなみに日中は日差しがきつい道なので、おススメの時間帯は朝早くか夕方となる。長すぎず短すぎない絶妙な距離のジョギングコースで、ぜひ楽しみながら走ってみていただきたい。午前5時~午後9時まで開通。ベンチャキティ森林公園側歩道橋の一部では自転車に乗れない箇所もあるのでご注意を!ベンチャキティ森林公園に到着すれば、また趣の異なるスカイウォークが楽しめる。こちらは自転車の乗り入れ禁止グリーン・ブリッジ(The Green Bridge)Lumphini, Patumwan Bangkok 10330最寄り駅は、地下鉄ルンピニー公園(Lumpini)駅、BTSプルンチット(Phloen Chit)駅OPEN: 5:00-21:00 Daily%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3875.7416049000017!2d100.54356947584874!3d13.734087786655916!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x30e29ed8a9bf5cf1%253A0x4bb2bdce459dc01c!2sThe%2520Green%2520Bridge%252C%2520Lumphini-Benchakitti%2520Park%2520(Lumphini%2520Side)!5e0!3m2!1sja!2sth!4v1767649960547!5m2!1sja!2sth%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3E