東北部、南部、中華系、海鮮――。タイ料理なら何でも揃うサボイレストランのメニューから、今月はカニのカレー炒め、プーパッポンカリー(ปูผัดผงกะหรี่)をご紹介。【PR】本記事末尾にお得なプロモーション情報が案内されています。プーパッポンカリー【ปูผัดผงกะหรี่】日本でも広く知られるようになった「プーパッポンカリー(ปูผัดผงกะหรี่)」。 カニをカレー粉などで炒め、卵を加えてまろやかに仕上げる、タイを代表するシーフード料理のひとつです。その起源には諸説ありますが、興味深いのはインド西海岸の港町「ゴア」に遠いルーツを求める説。その背景には、大航海時代にインド洋から東南アジアへと広がった、人と文化の交流があります。インドのゴア経由、ポルトガルとアユタヤ王朝の交流のはじまり(AI生成されたイメージ地図)1498年、ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰を経由してインドへ到達すると、ポルトガルはアジアへ急速に進出。1510年にはゴアを重要拠点とし、翌1511年には東西交易の要衝マラッカを攻略しました。当時、マレー半島の諸勢力とシャム(現在のタイ)の間には政治・交易上の関係があり、マラッカを新たな拠点としたポルトガルにとって、この地域に大きな影響力を持つアユタヤとの関係構築はとても重要でした。そこで同年、ポルトガルは使節をアユタヤへ派遣しました。当時はアユタヤ王朝ラーマーティボーディー2世の治世で、これが両国交流の始まりとされ、現在もタイ外務省は1511年をタイとポルトガルの交流の起点としています。さらにシャム側からもゴアへ使節団が派遣され、その後アユタヤには多くのポルトガル人が定住するようになります。こうしてゴア、マラッカ、アユタヤなどを結ぶネットワークを通じ、人や物だけでなく、宗教や食文化も行き交うようになりました。 ポルトガルとの交流の象徴、タイ菓子発展の祖「ターオ・トーンキープマー」(AI生成されたイメージ画像)こうした異文化交流がアユタヤ社会に根づいていたことを象徴する人物のひとりが、17世紀後半のアユタヤで生まれ育った「ターオ・トーンキープマー(別名: マリー・ギマルド)」です。日本、ポルトガル、ベンガルにルーツを持ち、父親はポルトガル領ゴアからアユタヤへ移住してきたとされています。 2018年の大人気ドラマ「運命のふたり(Love Destiny)」にも登場する人物ですので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか? のちに宮廷に仕えた彼女は、ポルトガルの影響を受けた菓子の普及に大きな役割を果たしたことで知られています。代表的なものには、ポルトガルの卵黄菓子「フィオス・デ・オヴォス(Fios de ovos)」をルーツとするフォイトーン(ฝอยทอง/同じく日本に伝って鶏卵素麺となる菓子)をはじめ、トーンイップ(ทองหยิบ)、トーンヨート(ทองหยอด)などがあり、現在ではいずれもタイを代表する伝統菓子として親しまれています。ただし、こうした菓子は彼女が生まれる以前から、アユタヤに暮らすポルトガル系の人々の間ですでに広まっていたという説もあります。そのため、彼女がこれらの菓子を初めてタイにもたらしたと断定することはできませんが、複数のルーツを持ち、さまざまな文化が交わるアユタヤで生まれ育った彼女が、宮廷でタイ菓子の発展に関わったとされる歴史は、大航海時代以降のアユタヤの国際性を物語る興味深いエピソードです。ポルトガル統治下のゴア、その料理文化から生まれたカニのカレー(AI生成されたイメージ画像)一方、ゴアには古くから、豊富な魚介類とココナッツ、香辛料を使うインド西海岸の食文化がありました。16世紀にポルトガルの統治が始まると、大航海時代の交易によってもたらされた新たな食材(唐辛子など)や食文化も加わり、長い時間をかけてゴア独自の料理文化が形成されていきます。現在のゴアにも、こうした沿岸の食文化を色濃く映す伝統料理があります。肉や魚介などを、ココナッツや香辛料、タマリンドとともに煮込む「シェク・シェク(Xec Xec)」もそのひとつで、カニを使う場合もあります。また、ゴアにはポルトガル語で「カリル・デ・カランゲージョ(Caril de caranguejo/カニのカレー)」と呼ばれる料理もあります。 カニと香辛料、プーパッポンカリーの起源に諸説あり(AI生成されたイメージ画像)こうしたゴアのカニと香辛料を組み合わせる料理文化に、プーパッポンカリーの遠いルーツを求める説があります。カリル・デ・カランゲージョがいつ成立し、いつ、誰によってシャムへ伝えられたのかを直接示す史料は確認されていません。しかし、16世紀初頭にはゴアとアユタヤの間にすでに直接的な人的交流があり、その後ポルトガル系の食文化がアユタヤ社会に根づいていった歴史を考えれば、この説にもどこか現実味が感じられます。現在のプーパッポンカリーはゴアのカニカレーとは調理法が大きく異なります。タイ語でプーはカニ、パッは炒める、ポンカリーはカレー粉。つまり「カニのカレー粉炒め」です。「炒める」という調理法には中華料理との親和性が高く、現在のような料理の形はバンコクの潮州系華人料理人から生まれたとする説もあります。インド洋世界に広がっていたカレーや香辛料の食文化が、長い年月の中でタイや華人の調理文化と交わり、現在のプーパッポンカリーへと発展していった可能性を考えると、この料理が持つ文化的な奥行きが見えてきます。 現在のプーパッポンカリー、サボイの一皿に込められた“こだわり”現在のプーパッポンカリーは、カレー粉やタイならではの生のスパイスが香り、カニの旨みをふんわりとした卵が包み込む、濃厚でありながら穏やかな味わいの料理です。サボイでは、食材と自家製カレーペーストをスープとともに炒め煮にした後、溶き卵を加え、弱火で火を通します。ゆっくり丁寧に仕上げることで、ふわふわ、とろりとした独特のソースに。油の使用量も抑えているため、濃厚ながら重たくなりすぎないのも特徴です。ぜひ味わっていただきたいのが、プートーンラーンというタイ最高級のマッドクラブです。生きた状態で生け簀に管理し、ご注文をいただいてから調理するため、新鮮な身と素材の持つほのかな自然な甘みを楽しめます。また、より気軽に楽しみたい方には、ワタリガニのランプミートを使った、食べ応えのあるむき身タイプもご用意しています。サボイのプーパッポンカリーには「プートーンラーン」というタイ最高級のマッドクラブを使用。食材と自家製カレーペーストをスープとともに炒め煮にした後、溶き卵を加え、弱火で火を通すインド西海岸の食文化、大航海時代のポルトガル、国際都市アユタヤ、そしてタイと華人の調理文化――。いくつもの文化が海と時代を越えて重なり合った先に、現在のプーパッポンカリーがあるのかもしれません。そんな歴史にも少し思いを馳せながら、カレーとスパイスの香り、ふわとろの卵、そして新鮮なカニの旨みがひとつになった一皿を味わってはいかがでしょうか?【プロモーション情報】サボイ × チャオプラヤー・タイムズの特別割引(お食事代10% Off)実施中!①サボイ公式ライン「Savoey Restaurant」に登録。②登録後「Chaophraya」とメッセージを送ると、サボイでのお食事代が10% Off(4店舗全店で利用可)になるメッセージが返信されます。③サボイでのお食事代清算前に②で送られてきたメッセージを店員に提示してください。※上記割引は1,000バーツ以上のお食事代にのみ適用されます。※ドリンク、アルコール代は割引対象外です。サボイはバンコク都内に4店舗!スクンビット26(下地図)、アソーク「ターミナル21」5F、チットロム「マーキュリーヴィレ」2F、王宮エリアの川沿い「ターマハーラート」%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3875.97083440057!2d100.56549217555093!3d13.720215598023103!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x30e29f05c5f6c077%253A0x91d644a8c6d0ab4b!2z44K144Oc44KkIOODrOOCueODiOODqeODsw!5e0!3m2!1sja!2sth!4v1745920448707!5m2!1sja!2sth%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3Eサボイシーフード・チットロム店新装オープン記事は↑バナーをクリック!