窓上部のルネット部分を飾るステンドグラスを見ていると、ここがソンワート通りであることをしみじみと実感する。1800年代末ごろからバンコク、チャオプラヤー川沿いの貿易の中心地として栄え始めたソンワート通り周辺には、開発当初から中華系移民のみならず、ヨーロッパあるいはイスラム系の移民も数多く居住し、様々な国の建築様式が今も混在している。ここにご紹介するとっておきのティーハウス、アルティージア・デザート&カフェ(Arteasia Desserts & Cafe)が2階に居を構える建物は、外壁にさりげなく果物のレリーフが施されており、昔から“フルーツ・ビル”の異名で知られているのだとか。古い中華系ショップハウスの典型のようでもありながら、コリント様式の柱やルネットに仕込まれたステンドグラスが、いかにもソンワート・スタイルなのである。当店オーナーがこの建築にほれ込んだのも無理はない。タイ菓子をアレンジしたタルトと、ハーブ系ドリンクのマッチングステンドグラスから差し込む陽光の美しさも相まって、とにかく写真映えするこちらのティーハウス。Instagramにポストすると思しき写真撮影をする女性がひっきりなしに来店するのだが、当店名物のタルトを食べずに帰るのはあまりにももったいない。鴨肉の煮込みを使用したシグネチャーで一躍有名になったものの、フルーツタルトのバリエーションも豊かで、さすがフルーツビルに店を開いただけのことはある! と思わず膝を打つ。取材時に注文したのはバナナのタルトとマンゴーのタルト(トップ画像)。いずれも食べる前からルックスだけで魅了してくれる。タイの伝統菓子をアレンジしたタルトも多いので、タイに関する知識が豊富な方ほど楽しさが増すことだろう。さらに当店が秀逸なのは、よく教育されたスタッフの接客だ。タルトを注文したら、立て板に水のごとく、それにマッチするドリンクもお薦めされた。そんなわけで言われるがままにパイナップル・ココナッツ・ミルクを選んだわけだが、このマッチングが絶妙だった。聞くところによると、3か月ごとにメニューが変わるそうなので、読者の方々が来店するときにはまた異なるタルトとハーブティーがお薦めされることと思われるが、ここはぜひスタッフの言に従ってみるのがよろしいかと思われる。考えてみれば、ここソンワート通りの商家では、チャオプラヤー川の水運と密接して古くから茶葉やハーブが豊富に取引されてきたのだ。ソンワート名物のハーブ系ドリンクと、それにマッチするタイ特製タルトの組み合わせについては、まさに彼らがプロフェッショナルなのである。アルティージア・デザート&カフェ(Arteasia Desserts & Cafe)947 Song Wat Rd, Samphanthawong, Bangkok 10100最寄り駅は、地下鉄ワット・マンコーン(Wat Mangkon)駅OPEN: 10:00-17:00 Closed on Monhttps://www.facebook.com/Arteasia.Bangkok/%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d3875.6768408443227!2d100.50522317555112!3d13.73800459761193!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x30e299b222bdc751%253A0x6d1385e003adf103!2z44Ki44Or44OG44Kj44O844K444KiIOODh-OCtuODvOODiCAmIOOCq-ODleOCpw!5e0!3m2!1sja!2sth!4v1751976832847!5m2!1sja!2sth%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3Eバンコク旧市街特集ページは↑バナーをクリック!