QRコード支払いが普及して早数年。今や屋台の軒先でもQRコードをスキャンして支払うのが当たり前になったタイランド。生粋のขี้เกียจキーギアット(めんどくさがり屋)の私はATMに立ち寄ることがめっきりと減り、財布を開けたら20バーツ札しかない、みたいなことがわりとある。そしてクレカもQRコードも使えない状況で絶望を繰り返す、反省を活かせないタイプ。そんな私が度々お世話になるこの「困った時の個人ATM」。お店なら店頭のQRコード、個人ならスマホの銀行アプリでQRコードを表示してもらい、自分の銀行アプリでスキャンして送金、同じ額の現金をもらう。セブンイレブンで例にもれずお財布にほとんど現金がなく、クレカで支払おうとしたもののエラーになった時も、レジのおばちゃんが「私に振り込んで」とスマホを出してくれた。送金後におばちゃんが胸ポケットからお金を出し、お会計。エラーからこの対応まで考える時間ゼロのスピード対応。かっこいい。駐車場のおじさん、屋台のおばちゃん、色んな人に助けてもらった。「じゃあ振り込んで」とサラッと言ってくれる。とはいえイミグレのような政府機関でこの方法を、しかもイミグレ職員でもない、ただ入口前でフルーツを売っている人に両替してもらえば? と軽い感じで勧められるとは予想外だった。現金しか受け付けないならATMを置いてほしいな~とか、こんな時ぐらいあらかじめ現金用意しておけよ私、とも思った。おそらくというか確実に、まぁなんとかなるんじゃないかなぁとタイ社会に甘えた私がいる。すみません。これとは別に、屋台などでも店主同士でよく現金の両替をしている。客が現金で支払い、おつりがない時だ。屋台で!? と思ってしまうが、500バーツや1,000バーツで支払う人もいる。おつりがなくて困った店主は隣の屋台に助けを求め、隣の店主はだいたいしっかり現金を用意していてサクッと両替してくれる。「1,000バーツくずせる?」「はいよ」みたいな感じ。あまりお礼を言っているのは聞いたことがなく、当たり前の助け合いなんだなぁ、と感じる。タイに漂う「困った時はお互い様」という空気が好きだ。助ける方も助けられる方も慣れている感じの、ふわっと軽くてあたたかい空気。そういえば両替をお願いして手数料を取られたのは初めてだったな。少し多めに支払うことで申し訳なさが薄まる気がしたので、悪くないなと思ったのでした。「ゆるぬりタイランド」全話一覧ページは↑バナーをクリック!