放課後の教室を覗くと、テレビではアニメが流れ、生徒たちは各々自由なスタイルでお迎えを待っている。アニメに夢中の子、床に転がって遊ぶ子、畳んだ布団の上に登って遊ぶ子、おもちゃで遊ぶ子。日本とちょっと違うのは、お昼寝後にはたかれたベビーパウダーで白くなった顔。お菓子を抱えた子も慣れてしまえばふつうの光景で、登下校時間になると学校の前に並ぶ屋台で買い食いする子どもたちも、そこに一緒に並んでおやつを買うのも日常になっていた。タイは学校もなんだかゆるい空気でいいなぁ、などと思っていた頃だったので、放課後に軍隊のごとく先生の言うことを復唱する幼稚園児にはとても驚いた。もちろん毎日ではなかったけど、通りかかった時に目の端に映る隣のクラスは長男のクラスとは違う雰囲気が漂っていた。でもそういえば、と思い出す。「タイの先生は叩くし、隣の公立校には鞭を持っている先生もいる」と言われ、そのホームステイ先の隣の学校は避けてスクールバスで通う私立校にしたのがタイの一校目の学校だった。鞭を持っている先生が実在するのか見てみたいという好奇心は少しあったけど、我が子を関わらせるのは御免被りたい。送迎したところで正直学校の実態はわからない。個人差はあるだろうが男児というものは学校の様子を聞いてもまともに教えてくれないし。同じカリキュラムに沿って教えてるんだろうなぁとは思うけど、厳しい先生や優しい先生がいてその教え方の違いが大きいのかなと感じた。ついでに、隣のクラスじゃなくてよかったと安心もした。タイも認識がだんだん変わってきてはいるそうだけど、先生は敬われる対象で基本的に立場が強く、体罰を与える先生も未だにいるのが現状だ。反面タイでは、クラスを替えてくれとか先生を替えてくれとか保護者が学校側へわりとフランクに言うと聞いた。対応してくれるかは別として。転校も珍しくない。学期が変わるタイミングでいなくなる子、新しく転入してくる子は毎回いた。より良い学校が見つかれば転校させるのはもちろん、現状の学校が合わないのに我慢させるということがあまりないのかな。今現在我が子はオンラインインターナショナルスクールで学んでいる。私なりに子どもたちのことを考え模索した結果で、完ぺきではないけど良かったと感じている。置かれた場所の居心地が悪かったらもっとサバーイな場所を探す。柔軟に軽やかに生きていけるようにしたい。「ゆるぬりタイランド」全話一覧ページは↑バナーをクリック!➡「ゆるぬりタイランド」次のエピソードはこちら