早朝から集うおじさんたちはなんだか楽しそうで、それがいいなぁと思う。そしてタイではそういうおじさんたちを目にする機会が多い気がする。日本ではあまり見かけた記憶がない。日本のおじさんたちが楽しそうなのは夜の繁華街がメインで、カフェなどでの井戸端会議と言えば女性の専売特許だ。私がコーヒー一杯で友人や知人と何時間もお喋りできることを、男性から「信じられない」と言われたことも何度かあるけれど、私にとってはそれに続く「お酒がないと楽しく話せない」などという意見の方が信じられなかった。 「日本のおじさんは世界一孤独」と言われているそうだ。社会問題となっている「孤独死」も、女性に比べて男性が圧倒的に多く、「周囲との繋がりの無さ」が原因だそう。女性は理由がなくても他者とコミュニケーションを取れるが、男性は仕事などが関係しないと難しく、自然とご近所とのつき合いが希薄になっていく。更に孤独を恥ずかしいと捉え開示しなかったり、反対に男が孤独であるべき、のような価値観の人も多く孤独を加速させる。コミュニケーションにアルコールが必要なのも関係あったりするのだろうか。最近知ったのだけど、英語では「孤独」を指す言葉が2つある。一人で楽しい、という意味の「ソリチュード」。一人で寂しい「ロンリネス」。ソリチュードは自分が主体で他人に影響されないのに対し、ロンリネスは一人ぼっちは嫌だ、周りからどう見られるか気になる、など他人軸。同じ孤独でも正反対。おじさんに限らずタイの人はあまり他人軸で生きていないと思う。さみしがり屋であまりひとりで行動しないけど、ロンリネスな感じがしないというか。コミュニケーション力が高いけど他人にあまり興味がないし、自分が大好き。お酒を飲んで騒ぐのも大好きだけど、ノンアルでも盛り上がれるソリチュードベースのパ-リーピーポー。というのが私の見解です。 おおらかなタイが育むコミュ力は肩の力が全然入っていない。なんとなく集まって語らうおじさんたちは、きっとコーヒーや栄養ドリンク片手にたわいも無い会話で時間や情報を共有し、何かあれば当たり前のように助け合うコミュニティを形成している。とても気軽に、なんとなく。ソリチュードな人もロンリネスな人も孤独とは? みたいな人も、タイの恩恵に与かって肩肘張らないコミュニケーションにチャレンジしてみてはどうだろう。新しい自分に出会えるかもしれないよ。「ゆるぬりタイランド」全話一覧ページは↑バナーをクリック!➡「ゆるぬりタイランド」次のエピソードはこちら