数ある「タイで働くようになって驚いたこと」のひとつに、タイの人たちのイベントへの熱量がある。会費や積立ではなく、基本的に会社が経費を全額負担するという背景も関係あるのかもしれないが、見ているとそれだけではない気がする。とにかくみんなで遊びに行きたい。お酒を飲んで騒ぎたい。楽しいことがしたい! そんな感じ。私も行ったら行ったで楽しくはあるんだけど、お酒を飲まないせいか早い段階で帰りたくなってしまう。日本でも会社の飲み会や社員旅行が楽しみという人に出会ったことがないので、彼らの熱量は世界的に見てもレベルが高いのでは?と思うし、楽しそうで嬉しそうな人はやっぱりかわいい。かわいいな、と同時になつかしいな、という気持ちにもなる。イベント前の空気がそれだ。気がつくとみんなで空き部屋に籠ってくじ引きのためのくじや箱を作ったり、テーブルを飾り付けたり、景品のラッピングをしたり。そんな彼らを見ていると学生の頃のイベントの準備を思い出すのだ。鼻孔の奥に模造紙やマジックや糊の香りが蘇る気さえする。イベント前の話題が偏るのは泊まりで行く社員旅行が顕著で、心の底から楽しみにしているのが伝わってきて私は時々笑ってしまう。学校の先生ってこんな気持ちなのかな、などと思いながら目を細めて彼らを眺めている。会社なんだけど。ちなみに、スポーツデーはいつの間にかスポーツウェアコンテストに変更されていた。気がつくと変わっているのがタイである。長らくタイに住んでいると「あれ?この間言ってたことと違うなぁ、まぁいっか」というマインドになってくる人が大半ではないだろうか。そうでなければ大変すぎる。そしてなつかしの、紙でできた首飾りは”投票用”だった。夕食のパーティのドレスコードがスポーツウェアで、その中で目立つ数名を適当に選び前に立たせて人気投票開始。首にかけられる首飾りの数で勝敗を決めるというものだった。事前に「マイコさんはバレーボールできる?」と聞かれていたので不安だったけど、へっぽこっぷりを披露せずに済んでホッとした。直前の予定変更に加え場当たり的な進行もタイらしくて逆に落ち着くまである。ちなみに私はスポーツウェアなど持っていないので、寝間着で参加して「ヨガウェアだ」と言い張った。適当でも許される環境、いつもとても助かっている。コープクンカ。という訳で、来月は社員旅行のお話を描こうと思います。次号へつづくよ★「ゆるぬりタイランド」全話一覧ページは↑バナーをクリック!