チャトチャック・ウィークエンド・マーケット、シーナカリン鉄道市場、プラトゥーナム市場、ソンワート通り……などなど。今回は、バンコクのどこでも大抵手に入る定番ヒット商品のお話しをする。タイの定番土産Tシャツと言えば、かつてバックパッカーたちを席巻した「レッドブル(Krating Daeng)」や「ビアチャーン(Chang Beer)」のロゴTシャツ、あるいはナイトマーケット名物の象柄パンツが長らく王座を守ってきた。今までタイ土産のTシャツの定番と言えば、ご覧のようなビアチャーンTシャツかシンハービールTシャツ、あるいはレッドブルのTシャツだった。合わせるボトムスはやっぱりゾウ柄のタイパンツ。どちらも部屋着としてとても重宝する。最近、このド定番の地位をおびやかすちょっとお洒落なTシャツが現れたしかし今、バンコクのストリートやナイトマーケット、観光地を歩く外国人旅行者の胸元を見てみると、ちょっとした“異変”が起きている。オールドスクールなアメカジフォントに、絶妙に組み合わされたタイ文字の「กรุงเทพมหานคร(クルンテープマハーナコーン)」や「โชคดี(幸運)」、そしてレトロなタイガーや漢字のグラフィック。首元のタグを見ると、そこには小さく「Weeze」の文字。一見するとどこかのハイセンスなインディーズデザイナーズブランドのようだけど、実はこれ、バンコクのアパレル問屋・工房が仕掛ける実売150〜300バーツ前後の超プチプラ・ノーブランド品。なぜここまで爆発的なヒットとなり、世界中のZ世代や旅行者の心を掴んでいるのか?その魅力と賢い買い方について、おススメのコーディネート・パターンとともに徹底解剖してみたい。百聞は一見に如かず。まずはこのプチプラ・ノーブランド品がどれくらい使えそうかを上のスタイルルックブック動画でチェック! ノースリーブ・クロップド丈のシャツをメインにして、4つのスタイル・コーディネートを組んでみたなぜこんなに売れる?安っぽく見えない「3つの理由」従来の土産物Tシャツは「ペラペラの薄手コットン」「旅行中に着て終わり」という使い捨て感覚のものが主流だった。しかし「Weeze」のTシャツがこれまでの土産Tと決定的に異なるのは、「帰国後も普段のストリートコーデとして普通にお洒落に着られる」という点だ。チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの至る場所で販売されている「Weeze」タグ付きのTシャツ。標準的なシルエットのTシャツもあれば、上写真のようなノースリーブ・クロップド丈のものもあり、ジェンダーを問わず多くの人々にとって着やすいデザイン絶妙なヴィンテージ&かすれプリント真っ白ではなく、肌馴染みの良い生成り(アイボリー)の肉厚コットンをベースに、80〜90年代の古着を思わせるかすれたシルクスクリーンプリントが施されている。このレトロなアメリカーナ調とタイ語フォントのミスマッチ感が、抜群のストリート感を醸し出す。計算されたトレンドシルエット定番の半袖だけでなく、肩が綺麗に落ちるドロップショルダーのフレンチスリーブ(ノースリーブ)や、ハイウエストボトムと相性抜群のクロップド丈(短丈)など、今どきのY2K・ストリートトレンドを完璧に押さえている。圧倒的にコスパが優秀しっかりとしたリブと厚手の生地感で首元がヨレにくい仕様。それでいて日本円で数百円〜1,000円台前半という驚異の価格設定!!maliが着こなす「Weeze」最旬ストリートコーデ 4選今回は特にシルエットが美しいノースリーブ&クロップドタイプで4つのコーデを組んでみた。バンコクのさまざまなロケーションに映えるスタイリングをチェック!Look 1:空港から街へ直行!旅気分を高める王道ロゴ × テラコッタパンツLocation:ドンムアン空港 連絡通路 「BANGKOK」の英字にタイ文字・漢字の「曼谷」がトリプルで重なるアイコニックな一枚。鮮やかなテラコッタカラーのワイドスラックスと合わせることで、空港や移動中もリラックスしつつ、洗練されたシティガール風のトラベルスタイルに仕上がるLook 2:Y2Kストリート!タイガーロゴ × クロップド × カーゴパンツLocation:チャトゥチャック植木市 「กรุงเทพมหานคร(バンコク)」の重厚なタイ文字フォントとブルーのタイガーが映えるクロップド丈。オリーブグリーンの極太ミリタリーカーゴパンツと厚底スニーカーを合わせ、ヘルシーなウエスト見せが効いた旬のY2KストリートスタイルLook 3:古着ミックス!「โชคดี(Good Luck)」ロゴ × レトロバンダナLocation:チャトゥチャック・ヴィンテージエリア タイ語で「幸運」を意味する「โชคดี」の文字と疾走するブラックホースが描かれたノースリーブ。ドット柄のヘッドスカーフ(バンダナ)とボリューミーな黒スカートを合わせ、ヴィンテージ古着マーケットのディープな雰囲気に溶け込むレトロガーリーな装いLook 4:ナイトマーケットに映える!炎のムエタイロゴ × ショートデニムLocation:シーナカリン鉄道市場(タラート・ロットファイ・シーナカリン) ファイヤーパターンのようなフォントで「มวยไทย(ムエタイ)」と描かれたブラックのショート丈カットソー。切りっぱなしのデニムショートパンツと厚底サンダルで、夜の鉄道市場のアメリカンレトロなネオン街にぴったりのロック&アクティブなナイトスタイルどこで買うのが一番お得?価格差の「からくり」バンコク中を探すと、この「Weeze」Tシャツは至る所で売られているけど、実は買う場所によって150〜350バーツ(約650〜1,500円)ほどの価格差がある。■ お得に買えるおすすめスポットチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット(JJ Market)最激戦区のため価格競争が激しく、「1枚180バーツ / 2枚で300バーツ(1枚あたり150バーツ)」といったまとめ買い割引の看板がそこら中に出ている。色違い・柄違いを揃えるならJJが一番手軽で安く手に入りそう!プラトゥーナム市場 / プラチナム・ファッションモールバンコクの衣料問屋街。3枚以上の卸買いで購入すれば、1枚120〜140バーツ前後の底値で手に入るといった裏ワザが使えることもあるかも!?ナイトマーケット(JODD FAIRS / シーナカリン鉄道市場 / カオサン通りなど)ブースによって差があるけど、相場は1枚200〜250バーツ程度。夜市でその日の気分で買ってすぐ着替えるのにもちょうどいい価格帯。チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの激戦区、セクション4にもご覧のようなブースで販売されている「Weeze」のTシャツ。このTシャツを販売しているブースは市場内に無数に存在するので、それぞれのお店で価格をチェックしてみるのも一興まとめ買いするなら卸売り店の多いプラトゥーナム市場、およびそのエリア内にあるプラチナム・ファッションモール(The Platinum Fashion Mall)がおススメ。BTSサイアム駅、チットロム駅に比較的近く、周辺にはバンコクを代表する大型商業施設セントラルワールド(Central World)などもあるラチャダー通り沿いにある人気ナイトマーケット「ジョッドフェアーズ・ラチャダー(JODD FAIRS RATCHADA)」にもこの通り、お洒落なレイアウトで販売されている。シーナカリン鉄道市場やカオサン通りなど、夜に露店が多く出るエリアなら大抵どこでも見かけるようになった■ ソンワート通りなどのセレクトショップは「ちょっと割高」?近年、レトロでお洒落なリノベカフェやブティックが集まるチャイナタウンの注目ストリート「ソンワート通り」や、センスの良いセレクトショップの店頭にもこのTシャツが並ぶようになっている。ただし、そうした店舗では250〜350バーツ前後と少し高めの値付けになっていることも……。【価格差のからくり】実はこれ、ブランドが公式に価格統制をしているわけではなく、各ショップのオーナーがラムカムヘンにあるWeezeの工房やプラトゥーナムの卸から仕入れ、自店のセレクト商品として並べていることで生まれる価格差のようだ。お洒落な内装やディスプレイ、スカーフなどの小物とコーディネートされた「セレクトショップ価格(空間代・キュレーション代)」が乗っているため割高になるけど、それは「感度の高いショップに選ばれるほどデザインの完成度が高い」という証明とも言えそう。まとめ:バンコク土産の新定番を手に入れよう!「タイのお土産Tシャツ=ダサ可愛いネタ枠」という時代は終わり、今は「プチプラで日常使いできるヴィンテージストリートウェア」として楽しむのが世界の旅行者の新常識。バンコク滞在中にマーケットを訪れる際は、ぜひブースのハンガーラックをチェックして、自分だけのお気に入りのグラフィックとタイ文字の組み合わせを探してみて!チャトチャック市場の特集ページは↑バナーをクリック!シーナカリン鉄道市場・完全攻略ガイドのページは↑バナーをクリック!バンコク旧市街特集ページは↑バナーをクリック!